上海に行って最新のデジタル社会を体感してきた!! 〜前編〜

いつもTibの記事をご覧いただきありがとうございます。イケチーの畑中です!

最近Tibでは、未来の保険会社像を考えるにあたって、DX(デジタルトランスフォーメーション)やUI,UXに関する議論が盛り上がっています。
その中でも、書籍『アフターデジタル』(一部のTibメンバーのバイブル的存在となっています)やこれを監修されたbeBit社の方のご講話で紹介された、中国の先進的なデジタルサービスに強い関心を持った私は、その実態をこの目に焼き付けるべく、先週末に弾丸で上海に行ってきました。
現地の決済に対する感覚は日本とまるで違い、デジタル化が相当進んでいる印象を受けましたし、嘘のような話ですが財布をカバンから出すことは一度もありませんでした。
そんな私が感じた数々の衝撃を、全2回のレポートでお送りしたいと思います!

〜事前準備〜
・中国の2大決済アプリ、AlipayとWeChatPayを日本で登録
・その後WeChatPayはあえなく凍結(理由不明)
・空港にて中国で使えるモバイルWi-Fiをレンタル
・東京海上日動の海外旅行保険に加入
(その場で氏名・住所・行き先等の質問に答えるだけの簡単な手続きで加入でき、UXが結構高く驚き)

タクシーアプリで言葉を発さず目的地へ

金曜夜に上海の空港に着くと、現地駐在中の友人と合流。街までタクシーで向かうと言って取り出したのはDiDiというアプリ。

アプリに現在地と目的地を入れるだけで近くにいる運転手とマッチングする仕組み。Uberに似た仕組みで、運賃はAIが最適経路とともに自動計算。そこから変動することはないため安心。Alipayとつながっているため、到着後にここから運賃が支払われる仕組みです。

全てのやりとりがスマホで行われ、「你好」と「謝謝」以外に言葉を発することはありませんでした!


スマホだけで完結する夕飯

街に出て向かったのは四川料理のお店。全ての席にQRコード(席によってコードが異なる)が貼られており、来店客はまずこれをスキャンするところから始まります。

2名で同じコードをスキャンすると、お店の全てのメニューが表示され、ここから注文していきます。日本の居酒屋によくあるタッチパネル注文がスマホ内で展開されるイメージです。

お互いの注文がお互いのスマホにリアルタイムで反映されるため、注文もスムーズ。

店員から聞いたパスワード(イタズラ注文防止のためだそうです)を入力し、数分したら料理が届きました。

これもAlipayに対応しているため、またしても精算は不要。「すみませんお会計!」などという声かけは不要で、サクッと退店できるのが良いですね。

ちなみに便利さに興奮のあまり頼みすぎ、ノンアルなのに2人で278元(4,350円)行きました。 スマホ決済社会おそるべし・・・


待ち時間0分のカフェ

次の日の朝に向かったのはHEYTEALAB(喜茶)というカフェ。チーズ入り(!?)のフレーバーティーが上海で流行中なんだそうです。

店に入る前に友人が取り出したのはまたしてもスマホ。

そうです。モバイルオーダーというやつです。日本でもTOUCH-AND-GO COFFEEが有名で、スタバも最近始めたようですね(情報提供者はカフェ好きメンバーのざいる。Thanks!)。

注文が完了すると番号と待ち人数が表示されました。0になるまでは他の店で時間を有効活用。無事受け取ることができました。

初の体験とその便利さに興奮を隠せない私でしたが、友人曰く「中国では特に普通で驚くことでもない」とのこと。日本よ、もっと頑張れ・・・!


街中に置かれたスマホ充電器

駅に着いて目に入ったのは大量のスマホの充電器。

よく見るとこのようなモバイルバッテリーが至る所に置かれています。

利用に際してはスマホ決済が必要。持逃げ防止のため借りるにはデポジットが必要なのですが、芝麻信用(ジーマ信用。“信用スコア”を可視化するアプリ)の数字が550以上の人はデポジット不要とのこと。信用スコアが高いことによる恩恵はあらゆるところに散りばめられており、人々が「良い行い」をするためのインセンティブになっていました。

(もちろん、この充電器を持ち逃げしたら信用スコアが下がる仕組み)

なお、友人によると「中国ではスマホの電池切れは死を意味する」とのことで、中国人にとってこれが無くてはならないサービスであることがわかります。

(ちなみに翌日登ったタワーの充電器は20台全て貸出中でした)


前編は以上です。後編では、中国最大級の次世代型スーパーマーケット「フーマー」への潜入レポートをご紹介します。乞うご期待!

0コメント

  • 1000 / 1000